荒川下流河川事務所・荒川治水資料館


荒川下流河川事務所・荒川治水資料館(amoaアモア)の視察に行ってまいりました。また災害対策室も視察させて頂けました。明治43年8月の洪水被害を受け、東京を守るために荒川放水路(現在の荒川)を20年(明治44年〜昭和5年)の工事期間を経て整備されました。この整備のために移転した戸数は13,00戸だそうです。整備前の台東区は日本堤(現在は地名ですが)により被害が及ばない様にされていたそうです、また台東区はほとんどが田んぼにする事により、水を逃していたそうです。そして荒川放水路が整備された後、現在の様に人々が暮らす事の出来る地域に変わっていったとの事です。またここにある岩淵水門は台東区のすぐ脇を流れる隅田川と荒川の分岐点にあり、水位が4メートルを越えると水門を閉め隅田川が氾濫する事を避ける役割を果たしています。

もし荒川氾濫が起きた場合、特に地下鉄ですが堤防決壊後約10分で南北線赤羽岩淵駅から地下鉄に流入し24時間後には台東区内の日比谷線並びに銀座線大江戸線つくばエクスプレスは満管(駅またはトンネルの上端に達した時点)になる調査報告(平成24年4月 中央防災会議)が出ています。

また浅草周辺では約0.98mの浸水が見込まれているシュミレーションの映像も見て、地下駐車場は全く埋もれてしまい、車椅子、ベビーカー、子供達は全く移動は出来ない事が分かりました。

荒川下流域における水害対策について平成26年8月から北区・板橋区・足立区をモデルエリアとしてタイムラインの検討が開始されています。台風発生し上陸もしくは接近5日前から情報収集を始め、その後の周知避難などの行動予定を検討していく、非常に大切な取り組みです。

今後台東区においても被害が起こらない様に、事前に台東区のタイムラインや周辺区の連携などしっかりと取り組んでいき、区民の皆様に周知していく事の大切さを学ぶ事が出来ました。

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